私に競馬を教えてくれた大沼先生
借金かかえて泥沼生活になった大沼先生
定年間近なのに早朝牛乳配達のバイトをこっそりしていた大沼先生
高校3年生だった私にいろいろな事を教えてくれた偉大な先生である
見た目が横山やすしを長髪にした感じで
「怒るでしかし」というよりも
いつも、怒っている感じの先生だった
熱血、硬派、口ベタ
間違いなく、不器用な人であった
ある男子生徒が窃盗で捕まったときに
その母親と先生が迎えに行った
そこで、毎度のことだが、手を上げた
「ビリッ!」
スーツの脇が破れたのだ
その事件から、その生徒は弟子のような存在になったのだ
自分も含めある生徒達の間では、カリスマのような存在だった
その先生から、唯一もらったのがファイルブックでした
「この中に自分の勉強した物をファイリングしなさい
立派な大人になったときに、開いて見てみなさい
自分が、これだけ勉強したっていうのが一目でわかるから
そして、そのファイルブックを自分の家族、友人、身近な人に見てもらいなさい
そして、わたしはこんなに勉強しましたって言ってみなさい」
おそらく、周りの人たちの反応が変わるから・・・
その、ファイルブックが押入れからでてきました
今だに謎ですが、ファイルの表紙にCOMPLEXのステッカーがでかでかと
誰かの使い回しをくれたのかなって、それとも吉川、布袋のファンだったのか・・・