忘れもしない、小学2年生
半そで、半ズボンで1年を過ごしていた
「子供は風の子、元気な子」
ある日の教室、運動会の出し物を決める時間があった
先生が、生徒に質問した
「学年全体で何をやりたいか、みんなで考えて欲しい」
しかし、誰も発言しなかった
まだ、2年生なにをしたらいいのかなんて、考えもつかない
そこへ、一人のランニングシャツの少年が挙手したのであった
「僕はマイケルジャクソンのスリラーを踊りたいです」
わたしは、驚いた
外人の名前を聞いたのが、もしかしたらこれが初めてだったのかもしれない
先生も困っていた、たぶんマイケルを知らなかったんだと思う
翌日、ランニング少年はマイケルのカセットテープを学校に持ってきた
先生の用意したラジカセから流れる大音量のスリラー
クラス全員が凍りついた
まず、英語がわからない
良いも悪いも感想が出てこない
この歌を運動会で合唱してなんになるのだろうとわたしは思った
だがしかし、スリラーのビデオも用意されていたのだ
教室の左上に設置してあるテレビ
ここからマイケルのパフォーマンスを鑑賞することになったのだ
ゾンビになったマイケルが踊る
実にシャープ
動きに切れがあり、まわりのゾンビたちも息がピッタリだ
先生の目の色も変わる
そしてわたしの、顔つきさえも変わった
そして、ランニング少年に言った
「これいいね。
これ売れるよ。じょじょにじゃなく、ガーンって
このテープすぐに校長室持ってって・・・give to me comon!」
そんな感じでクラスの意見がまとまった
この踊りをやろうと
2学年4クラスだったと思う
みんなで何度もマイケルの踊りを見た
そして、先生の合図で何度も踊った
日焼けして顔を黒くする生徒も増えた
小便したあと、ムーンウォークで便所を出る生徒も増えた
運動会は、バッチリ決まった
子供たちが無邪気に踊るスリラー
日本中でうちの小学校だけだと思う
それ以来、マイケル中毒になってしまった
この先も、ずっとマイケルを聞いていくことだろう
少年時代から唯一続いている、つらぬきの美学
そう、「LOVE マイケル」
半そで、半ズボンで1年を過ごしていた
「子供は風の子、元気な子」
ある日の教室、運動会の出し物を決める時間があった
先生が、生徒に質問した
「学年全体で何をやりたいか、みんなで考えて欲しい」
しかし、誰も発言しなかった
まだ、2年生なにをしたらいいのかなんて、考えもつかない
そこへ、一人のランニングシャツの少年が挙手したのであった
「僕はマイケルジャクソンのスリラーを踊りたいです」
わたしは、驚いた
外人の名前を聞いたのが、もしかしたらこれが初めてだったのかもしれない
先生も困っていた、たぶんマイケルを知らなかったんだと思う
翌日、ランニング少年はマイケルのカセットテープを学校に持ってきた
先生の用意したラジカセから流れる大音量のスリラー
クラス全員が凍りついた
まず、英語がわからない
良いも悪いも感想が出てこない
この歌を運動会で合唱してなんになるのだろうとわたしは思った
だがしかし、スリラーのビデオも用意されていたのだ
教室の左上に設置してあるテレビ
ここからマイケルのパフォーマンスを鑑賞することになったのだ
ゾンビになったマイケルが踊る
実にシャープ
動きに切れがあり、まわりのゾンビたちも息がピッタリだ
先生の目の色も変わる
そしてわたしの、顔つきさえも変わった
そして、ランニング少年に言った
「これいいね。
これ売れるよ。じょじょにじゃなく、ガーンって
このテープすぐに校長室持ってって・・・give to me comon!」
そんな感じでクラスの意見がまとまった
この踊りをやろうと
2学年4クラスだったと思う
みんなで何度もマイケルの踊りを見た
そして、先生の合図で何度も踊った
日焼けして顔を黒くする生徒も増えた
小便したあと、ムーンウォークで便所を出る生徒も増えた
運動会は、バッチリ決まった
子供たちが無邪気に踊るスリラー
日本中でうちの小学校だけだと思う
それ以来、マイケル中毒になってしまった
この先も、ずっとマイケルを聞いていくことだろう
少年時代から唯一続いている、つらぬきの美学
そう、「LOVE マイケル」