競馬マニアック博物館

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ビーバップを愛し続ける 永遠のパンチパーマ

中学生の頃の友人が、仕事先のフランスで亡くなった。
フランスパンを喉に詰まらせたらしい。
短気でせっかちな人間だったから、嘘のようでホントの話であろう。

中学1年の時に福島から転校してきて
その時からから死ぬまでパンチパーマ。
米米クラブのCD買ってきたかと思えばインストゥルメンタルの買ってきちゃうし。
1番驚いたのが免許がないのに車を買ってきたってことかな。

その友人の好きな言葉が
「吐いたツバ飲まんとけよ」
「ちいとは出世したようじゃの」


そして友人の花言葉
「上等!」だった。
全く意味がわからないが、よく言ってた。

最後に会ったのが確か5年前だったかな・・・

髪の毛に白髪が生え始めた頃、久しぶりに新宿で再会した。
そして第一声が
「ちいとは出世したようじゃの~」だった。
昔と全く変わっていなかった。

その後、歌舞伎町の中華料理屋に入り、片っ端から食いたい物を頼んだ。
それから、あーでもないこーでもない話に花が咲き
時計を見れば、30分ほど過ぎているのに気付く。

そこで友人は、支配人らしき人を読んだのだ。
「おい、いったい何分待たせんだよ!」

片言の日本語で支配人は言った
「モウスコシネ、チョットマッテネ」

そこで友人は叫んだのだ
「吐いたツバ飲まんとけよ!」

店内中が静まりかえって、まわりのお客さんも驚いていた。

あっけにとられた私は、友人の目の前にハシを突き立てた。
「ビーバップ用語は、封印してくれないか。
時間は残酷なほど過ぎっていってるんだよ
清水宏次郎も、もういない・・・」と

怒った彼は、椅子を蹴飛ばして店を出ていってしまった。

これが、彼との最後の会話になってしまった。
合掌