競馬マニアック博物館

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ニュージーランドT グランプリボス

栗東 坂路 良 強め

51.4-37.4-24.8-12.3

 昨年の最優秀2歳牡馬グランプリボスは、今年の初戦に芝1800mのスプリングSを選択したが、惜しくも4着に敗退。これにより皐月賞への挑戦をパスし、最大目標をNHKマイルCに見据えた。スプリングSから中1週となるため、当初はNHKマイルCへぶっつけで挑むプランも検討されていたが、矢作師は「慎重に状態を見ていたが、レース後の疲れも感じられないので、オーナーと相談して決めました」と、ニュージーランドT参戦を表明した。

 師が「レース後の疲れもない」と話すように、前走後もすぐに乗り込みを開始。日曜も坂路で軽く乗られたが、テンションが上がることもなくスムーズな動きを見せていた。迎えた水曜の最終追いは坂路でサトノモンスター(3歳未勝利)との併せ馬。一杯に追われる僚馬を4馬身追走すると、パワフルなフットワークでグイグイ伸びる。格下馬相手とはいえ、最後は楽々と2馬身ほどの差をつけてフィニッシュした。フットワークは明らかに前走時よりも力強くなっており、体つきもさらに逞しくなっている。

「(1800m だった前走は)掛かりながらでバタバタになるかと思ったけど、よく踏ん張っているし、この中間も変わりなく順調。NHKマイルCが最大目標なので、逆算して考えるとここを使った方がいいでしょう」と、師は皐月賞をパスすることにはなったが、前走内容を高く評価している。1600mなら力が違うはずで、ここでは不動の中心。あくまでもステップレースに違いないが、2つ目のGI制覇へ向け好発進を決めたいところだ。

2歳チャンプのレースっぷりに期待だ。朝日杯はデムーロの強引な騎乗で勝ったように感じる。今回こそ正念場だろう。いいレースができれば本番NHKマイルカップでも有力な1頭になるだろう。