サンケイスポーツ 5月4日(水)16時55分配信
【兵庫CS】エーシンブランが逃げ切りV
兵庫CSはエーシンブランが6馬身差の圧勝=園田競馬場(写真:サンケイスポーツ)
4日に園田競馬場で行われた第12回兵庫チャンピオンシップ(10R、指定交流GII・ダート1870メートル、サラ3歳、選定馬、定量、1着賞金2800万円)は、岩田康誠騎手騎乗の4番人気エーシンブラン(牡3歳、栗東・坂口正則厩舎)が逃げ切りで圧勝。勝ちタイムは2分0秒9(良)。
6馬身差の2着には地元兵庫所属で5番人気のホクセツサンデー、さらに5馬身差の3着にはJRA所属の1番人気ラヴィアンクレールが入った。3番人気マルモセーラは4着、2番人気リアライズノユメは6着に終わった。
スタートで武豊騎手騎乗のマルモセーラと福永祐一騎手騎乗のリアライズノユメが出遅れ、場内がどよめいた。その中、エーシンブランが引っ掛かりながら、ハナをきった。その後ろをホクセツサンデーがぴたりとマーク。エーシンブランは掛かりながらもスピードは衰えず、初めてのダートのレースとは思えない力強い走りで後続との差を広げ、エーシンブランがそのまま逃げ切りで勝利を飾った。
まんまの逃げ切りに鞍上の岩田康誠騎手は「自分でもびっくりしました。スタートだけ気をつけて、決めれれば前に行けるかなあと思っていました。遊びながら走っていたので、これなら勝つかなあと思いました」とエーシンブランの走りについて語った。
勝ったエーシンブランは父スウェプトオーヴァーボード、母エイシンジョアンナ、母の父トニービンという血統。通算成績は10戦3勝(うち地方1戦1勝)。
まさかの、いや計画的に負けようとしていたJRA有力馬2頭の出遅れ。そして勝った馬はJRAの4人気馬。
出遅れた武豊、福永祐一は、競馬界での生きる術をよく知っている。お世話になっているエーシン(エイシン)軍団の創始もたいへん喜んだことだろう。しかし、ファンは怒っているにちがいない。この事実に気付いたのは自分だけではないはずだ。