記念すべき第一回の共同通信杯を制したのは後のダービー馬アイネスフウジンである。
中野栄治騎手を背に力強くゴール板を駆け抜けその勢いのまま日本ダービーの栄冠を掴んだのだ。
東京競馬場で初めて起きたジョッキーコール。SMAP、嵐、AKB48のコンサートがしょぼく見えてしまうほど中野コールは熱かった。このダービーは来場者数が17万人。府中駅まで地響きと熱い声が聞こえたとか。
しかし、数年後に事件が起きた。オーナーが国立府中インターチェンジのラブホテルで首を吊ったのだ。オーナーの他に2人。3人が亡くなってた部屋にはカップラーメンの空き容器が散らばっていたとか。栄光を掴み獲った先に何があったのだろうか?バブルがはじけ金まわりが悪くなったとか数々の噂が流れた。
バブル絶頂期のダービー馬アイネスフウジン。
どんな物語があろうとも君は立派なダービー馬である。