上野オークラ劇場のロビーで聞いた大波乱のエリザベス女王杯から何年経ったのだろう。
あのレースの一番人気はブエナビスタだった。
競馬予想紙各社はグリグリの大本命を付けていた。
軸不動、相手探し、ブエナビスタの圧勝劇を見よう。
それがあんなレースになるとは。
上野オークラのスケベ野郎全員の金玉が縮み上がった。
あれから長い歳月が経ったのだが今だにオークラの前を通る度にあのレースを思い出してしまう。
あの名手安藤勝巳でさえも失態をするんだと競馬の怖さを知った。
そして上野オークラ劇場でのオヤジ達の血眼の目玉と図太い悲鳴が今でも忘れられない。