仁義なき戦いの広能昌三演じる菅原文太の如く、角刈りを決め込む男性こそ日本映画愛好会のリーダー亀頭太(かめがしら ふとし)である。
亀頭さんとの出会いは30年ほど前まで遡る。あれは吉祥寺の映画館だったと記憶している。
「亀が太くて困るもんやない。太くて困るのは一本グソや」
これが彼の口癖でした。
あの年のダービーは武豊騎乗のダンスインザダークが一番人気でした。
まだダービーを勝ったことのない武豊騎手が注目されていました。
しかし勝ったのは音速の末脚フサイチコンコルドでした。
藤田伸二の一発です。
破壊力抜群ですね。
この時、亀頭氏は南極物語を見ながら嗚咽をこらえていたそうでダービーの結果を知ったのが夜だったそうです。
藤田伸二がスターマンで全盛期のナリタブライアンを負かせた頃からの熱烈ファン。
藤田騎手が勝つたびに財布を膨らませ、夜はもちろんアソコを膨らませていたようでしたが、藤田騎手の引退を機に競馬もやめてしまいました。
男が男に惚れる。
仁義なきではなく仁義ある馬券師ですね。