今日は伝説の馬券師のお見舞いに国立がん中央センターへ。
末期癌の方のみが入院してるフロアです。
夢も希望もそればかりか明日の1日も捨ててしまった彼を温かく見守ってきました。
先の日本ダービーはラジオの実況放送で他の患者さんと共に聴きながら素敵な時間を共有しました。
おそらく最後の日本ダービーになると口には出しませんでしたが皆そう思っていたはずです。
皆で流した涙の意味合いは個々に微妙に違うのかもしれませんが、大半は死の訪れ、肉親仲間との別れ、大好きな競馬との別れ、そういったものだと思います。
今日は宝塚記念の話を少しばかりしました。
横山典弘騎手とメジロ軍団を愛し、おそらくあの時代が彼の最も熱い青春時代だったと勝手ながらそう思っています。
予想、レース、的中、飲みながらの競馬談義、たったこれだけの繰り返しが彼を支えてきました。
根治を目的とするのではなく緩和を目的とした最期の治療ですが、命がある限り支えていきたいです。
築地場外市場で土産をと思ったのですが彼が食べれそうな物がないので、海鮮丼を彼の代わりに自分が食べました。
彼の代わりにビールも飲みました。
こういうのを俗に口実って言うらしいですね。