競馬マニアック博物館

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夏競馬シーズン到来 札幌スポーツカードショーで出会った まねき馬レインボーカードコレクター

時代は1999、ノストラダムスの大予言に震え上がり残りの時間を有効に使おうと思い札幌競馬場へ向かった。

トレカ仲間が交換会をやるとのことで競馬のレアカードをたくさん持って行った。

札幌競馬観戦の夜に札幌駅近くのホテルの一室に集合した。

参加者は残念ながら私を含め12人、東京のスポーツカードショーならば何千人も集まる事を考えれば大失敗だ。

12人それぞれのコレクション。
今でも熱いコレクターの多いまねき馬が一番人気で中でもレインボーカードのみ集めている者もいた。

今でも高値で取引されてはいるが、当時は今の価格の5倍ぐらいだろうか?

9ポケット10枚分のレインボーカード。
車1台買えてしまうほどの価値があっただろう。

しかし不思議なのがインターネットがまだ普及されていない時であり、抽選プレゼントのレインボーをこれだけ集めるには現実的にありえないと誰もが疑った。

偽物の可能性もあるし、当時よく耳にした関係者の横流しも疑った。

じっくり1枚ずつ拝見し本物だと確信した。
そのコレクターの旅行カバンにまねき馬の菓子がぎっちり入っていたからだ。

給料の大半を菓子購入に使い、朝昼晩は米を食わず菓子を食うと言っていた。

驚いたのが菓子袋からカードだけ取り出し、菓子のみ大きなゴミ袋に入れ河原に住む人達に週一ペースで配っているそうだ。

この熱い情熱を持ったまねき馬コレクターを疑ってしまった自分に腹が立った。

まねき馬コレクターの間でも有名なこの人は今どこで何をしているんだろう?

カードショー終わりに流した彼の涙。
まねき馬は永久に不滅です!と言い切った彼の広い背中。
日本経済の新しいスタイル、まねき馬投資信託が主流になると熱弁し過ぎ、短パンから片玉がコンニチハ。
そんな少年のような彼を思い出す、夏競馬。