競馬マニアック博物館

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江田輝男が一番人気で勝つ オールドファンが熱狂

先週の福島競馬は久しぶりに魂が揺さぶられた。
レジェンドジョッキーの江田が一番人気で勝ったからだ。
終わったジョッキーだなんて誰にも言わせない。
まだまだこれからのジョッキーだ。

振り返るとダイタクヤマトが頭に浮かぶ。
どの予想紙も無印、大外枠、おそらく馬柱を眺め真っ先に誰もが消したのではないだろうか。

スタートからハナに立ち、おそらく他のジョッキー達は直線垂れるそう思っていたはずだ。

断然の一番人気シーキングザパールに騎乗の武豊は道中、他の人気馬のほうに意識が行き過ぎていたのかもしれないが、絶妙なペースで逃げきった彼の功績は称えないといけない。

まんまと逃げ切ったスプリングステークスが江田輝男の名刺となり、穴党のファンが今まで以上に増えた。
しかし、江田輝男は人気馬でも勝てる実力があると私は今も信じている。
ただ有力馬に乗る機会がないからだと思う。

福島駅周辺の酒場は江田の話でかなり盛り上がっていたと聴いた。
福島第一原発の除染作業に従事する前科3犯の男は酒を飲みながら涙を流したという。
江田が勝ったレースを見て下着泥棒時代を思い出してしまったという。

人それぞれの江田輝男。
気が付けばダイタクヤマトでG1を制してから20年ほどの歳月が経ち、彼もそしてファンも様々な人生を歩み続ける。
当時の記憶と想いを胸にまた彼に本命を打つ。