赤ペンを耳に挟みワンカップ片手に馬券を買いまくったあの日の七夕賞。
ツインターボの大逃げに心を打たれた。
遠い昔の話だ。
最近の競馬場は小さな子連れ夫婦も多く、まるで遊園地のようだが、実際は消費者金融に走り子供に飯すら喰わせないパパママも多いとか。この物価高にギャンブルはかなり危うい娯楽だろう。
若者の財布事情がどんなものなのか、想像するのが難しい時代だが大手企業に勤める人生の成功者予備軍は相当な額の馬券を買うと聞く。
仕事と競馬、彼女は作らない、酒は家飲み、ソープの代わりにテンガ、これが若い世代の生き方なのかもしれない。
いつの時代も競馬場は社交場であるように思う。
まったくの他人がひとつのレースで親密になることもある。
あの日のツインターボの馬券を握りしめていた女性が数時間後には、おいらのイチモツを握っていたのはまるで夢のようだった。
その夜はトリプルターボ(手、舌、ティンポ)を屈しし朝を迎えた。