わたしが、小学2年生のときのお話です
当時、学校では心霊、幽霊、UFOなどの話が凄く人気がありました
実際に幽霊やUFO見たと言う友達が結構いました
中でも色白で背の小さい矢吹くんは、
給食時間になると、必ずといっていいくらい、
ランチョンマットの下から写真を出し
「クロマティーの後ろに光が写ってるだろ
これは、先祖の霊や」
「アニマル浜口の白いパンツは好きで履いてるんとちゃうで~
縁起を担いでるんや~」
正直、ほんとかな~と思いながら聞いていました
ある日の放課後、数人で矢吹くんの家に遊びに行くことになりました
商店街を抜け、路地裏の空き地をつっきると
黄色い屋根のプレハブの矢吹くんの家があります
「おじゃましま~す」
居間の中央には、ランニングシャツ、ブリーフ姿のおじさんが座っていました
「いらっしゃ~い」
ああ、この人が矢吹くんのおじさんなんだなと
そのとき思いました
それから、ぼくたちは当時人気のあったメンコやビー玉で遊び始めました
それから、数時間経った頃
ある異変に気付きました
おじさんが丸テーブルに、たくさんの部品を並べていたのです
細かいネジや大きめのプラスッチック
赤いペンキに、灰色のケーブル
そして、1冊の本・・・
確か表紙がゲームセンターセンター嵐で
「本物よりも出来がいい 安く作るUFO書」
という題名でした
・・・続く