競馬マニアック博物館

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不死鳥

不死鳥という言葉はこの男のためにある
植木通彦である
1989年1月、桐生競艇場で転覆した際に
後続艇のプロペラで顔面を切り刻まれてしまうのだ

当時誰もが復帰は難しいと思ってたはずだ

手術中でのエピソードだが
「これが鼻かな」「これが瞼かな」と言いながら傷を縫っていたこともあり
心配になった植木は「先生、大丈夫ですか?」と問うと
「喋ったらいけない、喋ると顔が変形しちゃうから」と言われ
もうダメかもしれないと後に語っている

傷の縫合に75針

しかし、半年後の桐生競艇場に植木は舞い戻った

復帰戦では、自身を奮い立たせる意味で
事故の合った桐生競艇場を選んだと語っている