40歳で亡くなった破壊王橋本真也が亡くなったあの年、勃起王を名乗る男と出会った。
彼のエピソードは山ほどあるが一番はやはり赤信号を待つ交差点の曲がり角でバスのボディが亀頭をかすっていった、そんな事があった。
そんな彼はプロレスファンであり官能小説を愛する変わり物であった。
振り返るとプロレスラーの憧れが強かったように思う。体を鍛え高たんぱく質の物中心の食生活、まるで一流のアスリートだ。
橋本真也と言えば小川直也と何度か対戦し毎回負けた記憶がある。
JRA職員だった柔道家の小川は、格闘家の体に変貌し橋本を殺してしまうかのように叩いて蹴り飛ばしプロレスファンの度肝を抜いた。
あれから長い歳月を経て小川は茅ヶ崎に道場を構え、偶然なのかストーカーなのか勃起王も茅ヶ崎で官能小説家を目指している。
人生には必ずリミットと言った物が存在するのだが勃起王フラッグだけは命の灯火消えるまで振りかざして欲しい。
令和の団鬼六を目指し世に出れますように。