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ダービー 直前インタビュー 中村均調教師と武豊の関係

スポニチアネックス 5月27日(金)7時1分配信

日本ダービーロッカヴェラーノを送り出す中村師

 「第78回ダービー」の枠順が26日、確定した。ダノンバラードの回避で18番目に滑り込んだロッカヴェラーノはダービー最多7勝のラッキー枠13番。ターフライターの平松さとし氏の「キーマンの懐へ」は中村均師(62)の胸の内に迫った。また、コティリオン小牧太騎手(43)は昨年、騎乗停止でローズキングダムに乗れなかった分までこん身騎乗で臨む。ダービーの馬券は27日、ウインズ新橋、後楽園で午後2~7時に前々日発売される。

 ――ロッカヴェラーノは1頭回避馬が出て滑り込みで出走が可能に。

 中村師 ダービーはホースマン全てが目標とするレース。何とか出走できて良かったです。

 ――前走(皐月賞6着)は抑える競馬。

 3走前(500万7着)は発馬が悪かったけど、前々走(すみれS1着)は好スタート。だから前走もある程度は前で競馬させたかった。でも、またスタートがいまひとつで後ろからになりました。

 ――内をいい感じで進出。

 はい。4コーナーでは勝ち馬(オルフェーヴル)の後ろにつけられたけど、そこから少しモタモタしてしまいました。

 ――外へ出そうとしたところでかぶされて出せなかったのが痛かった?

 大きな不利があったわけではありません。ただ、もともとエンジンの掛かりが遅い面がある。前走もそういう面が出てしまった。

 ――正面から走りを見ると、左前脚を大きく外へ投げ出すようなフォーム。モタつくのもそのせい?

 左前脚を振り回すのは単なる癖。独特なフォームではあるけど、そんなに気にする必要はないと思います。

 ――ゴール前はよく伸びた。

 そうなんです。エンジンが掛かってからは差を詰めていた。能力の片りんを見せてくれたと思います。

 ――前々走は途中からハナにいく競馬。

 レースの流れやスタート次第でどんな競馬もできる馬です。掛かるわけではないし、馬混みも嫌がらない。こういう器用さは強みだと思います。

 ――個人的には菊花賞あたりでダークホースになるかと思っていました。

 血統的に距離が長くなるのはいいし、キャリアも浅いので、本当に実が入るのは秋だと思います。でも、素質があるのでダービーも間に合ったという感じです。

 ――跳びを大きく見せますが、道悪はどうですか?

 独特のフォームのせいでそう見えるかもしれないけど、それほど跳びは大きくないと思います。爪も小さいし、調教を見ても道悪はこなせる。

 ――最終追い切りは時計の掛かる馬場なりに好時計(坂路4F53秒9)。

 はい。道悪もこなせる馬じゃないと出せない時計だったと思います。状態は皐月賞以上にあるはずです。

 ――レースの度に手綱や頭絡を替えているようですが、ハミは?

 手綱や頭絡に関しては持ち乗りの子に任せていますが、深い意味はないと思います。ハミは特に変わったものを使っていません。フォームが独特なだけで真っすぐ走ってくれますからね。

 ――武豊騎手の騎乗です。

 前走で乗ってくれた吉田豊君も癖をつかんでくれていましたが、今回は急きょ武豊君が空いたのでお願いしました。彼の初重賞勝ち(87年京都大賞典トウカイローマン)も初ダービー騎乗(87年コスモアンバー)も私の厩舎の馬。今回も良い騎乗をしてくれると信じています。

重賞競走に出走することすらあまりない中村調教師だが今回は運も味方をしたようだ。

天才ジョッキーと呼ばれてたこともある武豊が騎乗するからだ。

長年の経験がものをいうダービー、ひょっとするとひょっとするかもしれない。

ダノンバラード回避で残念ダービーとなるところだったが