競馬歴の長いオールドファンに人気のあるヒップホップソウル号。
これぞまさにブラッドスポーツの醍醐味だ。
まだ私が色白の柔肌でナイーブで内気だった頃、ひとりの女性から告白された。
当時の女性といえば日本人独特な奥行さがあり告白は男性からが当たり前だったのだが、その女性はぐいぐいと私に歩みより半ば強引に付き合いが始まった。
その女性のお父様が大の競馬ファン。
大川慶次郎を師と仰ぎ、馬を見る目を養うためによく競馬場へ通いながらソープにも通いコオマンを見る目も養っていた。
当時の競馬といえばブライアンズタイム産駒が大活躍しナリタブライアン、サニーブライアン、シルクジャスティスなどの名馬が誕生し、そしてアメリカからサンデーサイレンスという種牡馬が日本へやってきた。
故・吉田善哉さんの名を知らない人はいないと思うがざっくり説明すると社台Fの総帥だ。
サンデーサイレンスを輸入し日本競馬の発展に貢献した重鎮だ。
敢えてサンデーサイレンスの説明は省略するが、その仔にダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムード、といったG1馬がいた。
お母さんはダンシングキイだ。
ダンスインザダークは菊花賞、ダンスパートナーはオークスを勝っていてダンスインザムードは桜花賞を勝っている。
そのダンスインザムードの娘がダンスファンタジア、そのまた娘がヒップホップソウルである。
オールドファンにはたまらない血統なのである。
フェアリーステークスで一番人気に支持された理由はそういった背景があったのではないだろうか。
おそらくオールドファンは財布が空っぽになってるはずた。
当時お付き合いしていた彼女のお父さんはどうしているのだろうか。
とても気になり久しぶりに電話をかけてみた。
久しぶりに彼女と話す事が出来たのだがお父さんは既に他界していた。
亡くなる直前まで競馬場へ行き双眼鏡で馬を見る目を養い、ソープでコオマンに双眼鏡を押し当て「馬鹿によく見える黒アワビですね」と歴史に残る客としてソープ大賞に選出されたとか、、、
ヒップホップソウルの今後に期待しましょう!