今年で46回目を迎えるオークストライアル・フローラS(GII、芝2000m)。3着までにオークスへの優先出走権が与えられる。すでに重賞を制しオークス出走への賞金面をクリアできている馬の参戦もあるが、2000mという距離が未知の馬もいるだけに混戦模様。出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート!
左回りでは全て馬券に絡んでいるマイネイサベル。フラワーC(4着)後は桜花賞をパスし、ここに照準を定めた。13日には美浦の南ウッドで4F52秒5-1F12秒5(馬なり)をマーク。水野師が自ら騎乗し、大きく先行する僚馬に残り1ハロンで並ぶと、一瞬にして突き抜ける鋭い切れ味を披露。時計も及第点でデキの良さは歴然。賞金上位にも関わらず桜花賞をパスした決断が吉と出そうな雰囲気だ。
アドマイヤセプター
アドマイヤグルーヴの仔アドマイヤセプターが登録。札幌2歳S、フェアリーSでの3着という実績があるが、1勝馬だけに抽選対象だ。こぶし賞(6着)後は間隔を開け、この中間はこれまでの坂路のみの調整から、コース主体に切り替えた。栗東Cウッドで行われた17日の追い切りは、スズカロジック(3歳未勝利)を追いかけきっちり先着。時計も6F81秒8-1F12秒8(一杯)。コース追いでのびのびと走れている点には好感が持てる。
セレブリティ
ウオッカの全妹セレブリティも抽選対象だ。馬体に緩さが残っている現状で、4月3日の小倉・未勝利戦は逃げ切り勝ちをおさめた。この中間は坂路とコースを併用し乗り込まれ、13日には栗東Cウッドで6F85秒5-1F11秒9(馬なり)をマーク。皐月賞に出走するステラロッサにクビ差だけ遅れたが、終いの切れは目を引いた。ただし中1週で2度小倉への輸送を強いられ、さらに中2週で府中への輸送を控えているのは気になるところ。
ハッピーグラス
忘れな草賞は惜しくも2着。レース後の回復も早く馬体減りも見られない。この中間は速い時計こそ出していないが、落ち着きが出てきており精神面での成長が感じられる。長距離輸送を克服できるかどうかがカギになりるが、是が非でもオークスへの権利が欲しいところ。2000mに実績がある点は有利だ。
桜花賞は7着と敗れたが、阪神JF当時よりも落ち着きが出ていた点は評価できる。間隔が詰まっているため追い切りは最終追いの1本のみになりそうだが、引き続き状態は良さそうだ。課題は初めての2000mになるだろうが、桜花賞時ぐらいの落ち着きがあればこなせるのではないか。関東圏で崩れたのは内枠で揉まれ力を出し切れなかったクイーンCのみで、他はいずれも圧勝劇。変り身があってもいい。
マヒナ
フラワーCは惜しくも3着で賞金加算に失敗。菜の花賞での降着が重くのしかかっており、ここも抽選対象となってしまうが、具合はすこぶる良さそうだ。13日は美浦のポリトラックで追われ5F70秒0-1F12秒5(馬なり)をマーク。テンションを上げないよう単走での調整だったが、走りに力みはなく、ラストまでしっかりと伸びた。2000mは未経験となるが、折り合いがついたフラワーCの内容から問題なさそう。府中は未勝利勝ちした適舞台だ。
どの馬にもチャンスがありそうです。
抜けたメンバーがいないだけに大荒れ注意報がでるかもしれませんね。
ダンスファンタジアが出走するらしいのでビックリしました。