日本競馬史において数々の偉業(天皇賞7勝・グランプリレース5勝など)を成し遂げた名門メジロ牧場。内国産種牡馬と天皇賞制覇にこだわった北野豊吉。メジロ牧場たちを支えた人々。白と緑の服に誇りをもち支えてきた調教師や騎手の特別インタビュー(ここでしか見られない貴重な映像)や初公開の記念の品々。今もなおファンを魅了するメジロ牧場の歴史を紹介します。
創業者 北野豊吉
「私に人生での努力の道を教えてくれたのが馬でした。やるなら日本一になりたい。」
「俺はダービーよりも天皇賞を勝ちたい。古い人間だから、ダービーの内閣総理大臣賞よりも天皇盾の方が欲しいんだ。」
「メジロ牧場の生産馬は一頭たりとも売らない。牧場は営利目的でやっているのではない。夢を実現するためにやっているんだ。」
関係者が語るメジロ
奥平真治元調教師
「男馬はみんな厩舎決まっちゃったんだ。残っていた3頭の牝馬の中から選んでと言われて、それで偶然にもメジロラモーヌが」
池江泰郎元調教師
「お前のとこの馬が菊花賞に出たら人気になるぞいやいや、奥平先生のメジロライアンは単枠指定になるような馬ですよという雑談を奥平先生と併せ馬の後にしたんですよ。」
大久保洋吉元調教師
「メジロの基礎牝馬であるメジロクインの牝系を親父と2代続けて来て、G1をやっと勝てたという思いが強かったです。」
武豊騎手
「メジロの勝負服に袖を通したときは非常に嬉しかったですし、誇らしく思えました。そういう気持ちになれるオーナーはなかなか少ないと思います。」
横山典弘騎手
「間違いなくジョッキー横山典弘をつくってもらったオーナーブリーダーです。僕の原点。僕をつくってもらったのがやっぱりメジロだったと思います。」
吉田豊騎手
「吉田豊っていうとメジロの馬だねって言ってもらえるようになりました。本当に切っても切れない。感謝しかないです。」
この特別展を見に行った感想としてやはり名門牧場の歴史は深くて重くて見終わった後に博物館内のソファーでしばらく動けませんでした。圧倒されました。
この特別展覧を開きたいとJRAに提案したのが横山典弘騎手だそうです。ちょっと驚きました。
貴重なエピソードとして大久保洋吉元調教師がクラシック初制覇がかかる大事なレース前に北野ミヤ氏から「手にしたことのないクラシックにこの騎手でいいの?」と言われたようで「このままでお願いします」と返答したと、この特別展で初めて語ってくれたエピソードのようです。
メジロの血脈を受け継いだオルフェーヴル、ゴールドシップ(母父メジロマックイーン)、モーリス(牝系がメジロボサツ)の子供たちで天皇賞を制覇する日が来るかもしれませんね。応援します。