原発事故から2ヶ月がたち、さんざんぱら放射能をまき散らした挙句、やっと燃料棒の溶融を認めた様だ。
先日、福島原発の1号機に人が入り、水位計を修理したところ、原子炉の内部にはほとんど水がないことが判明した。これまでは燃料棒の半分くらいまでは水があるとされてきたが、まったくの誤報であった。そして燃料棒はほとんど溶けてしまったらしい。たの2号機、3号機も怪しい。
どうも圧力容器の底から水もれしていたらしいというが、これまでの注水量からしても漏れ出してないとする方がおかしかったのだ。いままでは毎時8トン、1日200トン近くの水を注水してきたわけだが、一体あの水は何処へ行ったのか?明確な答えは出ていない。放射能をもって大量に海に流れ出している可能性もある。
燃料棒がほとんど溶けて圧力容器の底にたまっていつとすれば核分裂が再開してもおかしくない。東電は、圧力容器の温度は100~120度と安定しているとしているが、こうなるとその温度計の読みも信用できるのかと思えてくる。
どこかの原子力の専門家はいまになって、再臨界の心配があるとほざく。いまごろ何を言っているかである。
2ヶ月もたってこの体たらくである。放射能の拡散は未だ止まらない。工程表も多分もうほとんど紙切れでしかないだろう。こんなやつらに任していたら。東北は放射能で汚染され、福島県は今後数十年は人が住めない土地になるだろう。
東電は多分原子炉の底が抜けていることを知っていたのではなかろうか。不可解なほどの怠慢と隠蔽は一体何を守ろうとしたのだろうか?この様に周辺を汚染してまでまもる価値のあるものなのだろうか?守ろうとしたのが、原子炉の安全神話としたら、もうおとぎ話である。