競馬マニアック博物館

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世界一大きな馬 ベルジアンとシャイアー

体高200cm、体重が1452kgもあったという"Brooklyn Supreme"

ベルジアンという種で馬のつま先から頭まで含めると3m近くになります。

 

ベルジアン

ベルジアンはベルギー原産でるが、アメリカにおいてその価値が認められ、頭数も圧倒的に多い。1866年にアメリカに初めて輸入され、コンパクトで経済的に飼いやすいという理由から最も頭数の多い品種となった。現在では多くのアーミッシュキリスト教プロテスタントアーミッシュ派の人々、宗教的迫害を逃れてヨーロッパからアメリカ大陸にやってきた。宗教上の理由から武器はもちろん、近代文明の産物である電気や自動車も使うことを拒否している。)がこの品種を使役用として利用している。

 

 

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最も巨大な馬として知られているのが、シャイヤ種の"Sampson"です。

19世紀にイギリスで生まれ体高219cm、体重1524kg。

JRA競争馬大型体重保持者のクリーン(600キロ)が豆粒に見えます。

 

シャイアー

イギリス中西部の起源であるシャイアーは、1853年に初めてアメリカに輸入された。1910年代には6,700頭の登録が行われ、最もポピュラーな品種であったが、ベルジャンやペルシュロンが主流になるにつれ減少し、1950年代には25頭が登録されるのみの希少品種となった。しかし、今日盛り返し1995年には250頭の登録おこなった。重種の中では最も大型な品種とされ、クライスデール同様、肢端の豊かな距毛が特徴的である。

 

補足だが、中世において、重い鎧をまとった騎士を戦地に乗せていく強さとスタミナを備えた大型の馬は、人々から高い賞賛を受けた。デストリア種などとして知られるこれらの馬は、サイズだけでなく脚の速さや調教のしやすさも重要なポイントであった。軍馬に対しては維持・訓練・装備などに多大な費用と手間がかかり、気軽に保有するというわけにはいかなかった。ベルジアン、ペルシュロン、シャイアといった現代の輓用馬は、昔騎士を乗せていた大型馬の子孫である。