トレカコレクター仲間のヒロシくんが集中治療室に入った。まだ20歳になったばかりで競馬の面白さを知ったばかりだった。
その日の昼頃ベースボールマガジン社から発売されているトレーディングマガジンを買いに行き、帰りに歩きながら読んでいたようだった。
横断歩道は青信号が点滅していたらしくサラブレッドカード95のプライスガイドを見てて跳ねられたらしい。
その後、一命を取りとめたヒロシくんは事故の詳細を話てくれたのだ。
なぜにそこまで夢中にプライスガイドを見いったのか。
ヒロシくんがさらっと言い放った。
「フジキセキは俺の中のベストホース」
渡辺栄調教師と角田晃一騎手の師弟関係で挑むクラシックをヒロシくんは楽しみにしていました。
真冬の12月の星空がキラキラしていた寒い夜の話です。