今も昔も耳毛の馬券王は存在する。
ムダ毛の処理があたりまえの昨今、耳毛を伸ばし続ける男性と接触することに成功した。
彼の名前は横分けジョニー
桑田佳祐の波乗りジョニーから名を取った正真正銘のサーファーである。
六本木ヒルズからほど近い高級マンションを飛び出し今は江の島で波と海と太陽との暮らしを満喫している。
しかし彼にはもうひとつの顔がある。
そう競馬だ。
かれこれウン十年も前のイナリワンが勝った有馬記念で多額の払い戻しに成功。
それを機に耳毛の栽培に着手し今では耳毛の馬券王として町内会で名を馳せている。
「あの有馬記念から妙に耳毛が伸びるようになり、馬券の収支もよくなったんです。何度か抜けてしまったこともありましたがまたすぐに伸びてくるんです。競馬の神様が私に宿っていると思うんです」
彼は真剣な眼差しで語ってくれた。
横分けジョニーの長い耳毛でこれからも馬券を的中して欲しい。