有馬記念前日が一番好きである。
酒場で競馬仲間と予想大会。
断然の一番人気となる馬が出走すると、この馬を負かすのはこの馬だ!と大変盛り上がる。
あのシャドーロールの怪物ナリタブライアンが出走した有馬記念、ツインターボの単勝をウン百万買った者もいた。
年明け臓器を売りにタイに渡ったとか。
ジャンボ鶴田が生きてれば間違いなくエルボーを食らわしただろう。
「今年の汚れは今年のうちに」
この言葉を胸に全財産を馬券に注ぎ込む者もいた。
バブルの頃、そんな男がいっぱいいた。
がっぽり儲け一年の垢、膿を川崎堀ノ内のソープで全て搾り出すことを夢見て。
しかし有馬は難しい。
いくら強い馬でもあっさり負ける中山2500m。
頭堅くてヒモ荒れ、上位人気馬があっさり消えることも多い。
パドック見て馬券を購入しよう。