スポーツ報知 5月6日(金)8時2分配信
伊リーディング２年連続３位。今が伸び盛りのピンナが、日本へやって来た。「いきなりＧ１に乗れる。楽しみです」。今年の１月から３月まで日本の競馬に旋風を起こした、伊ＮＯ１のリスポリに、背中を押されての参戦。端正な顔立ちは、期待感に満ちていた。
２か月半前の２月２０日。リスポリが初めてＧ１に騎乗したフェブラリーＳ（ダノンカモンで４着）を、東京競馬場で観戦した。目の前に広がる大きな馬場、多くの観客から伝わる熱気。すべてのものに圧倒された。「全く規模が違いました。ウンビー（リスポリ）が、ここまでやれるんだったら、という気持ちもあった」。互いの家を行き来するなど、大の親友の姿が大きく見えた。
２２歳の若者は、イタリアでは大手オーナー、厩舎と契約を結んでいない。その中で残した成績は、確かな腕の証しだ。欧州のトップジョッキーは、オフになる秋や冬にかけて来日するのが通例。ＧＩシリーズが佳境を迎える日本で名を上げ、アピールしたいという狙いもある。今週は、２日に地元で８鞍に騎乗。あわただしい来日となった。
いきなり、土、日の東京で１５鞍に騎乗する。ＮＨＫマイルＣは、２戦２勝のヘニーハウンドだ。「今からＤＶＤでレースを見るつもり。セールスポイント？ パワフルな面を見てほしい」。笑顔の中にのぞかせた確かな自信。イタリアの若き豪腕が、春のＧ１シリーズを熱くする。
明日から新外国人ジョッキーピンナが日本デビューする。
どんな騎乗を見せてくれるかすごく楽しみ。
