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NHKマイルカップ 優勝グランプリボス

スポーツナビ 5月8日(日)18時49分配信

JRA3歳マイル王決定戦・第16回NHKマイルカップが8日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、昨年の2歳王者でクレイグ・ウィリアムズ騎乗の1番人気グランプリボスが優勝。中団待機から鮮やかに馬群を突き抜ける快勝でGI2勝目を飾った。良馬場の勝ちタイム1分32秒2は、同レース史上2番目に速いタイム。

 グランプリンボスはこれでJRA通算7戦4勝、重賞はGI2勝を含む通算3勝目。また、1990年代に最速スプリンターとして君臨し、4月30日に死亡した父サクラバクシンオーに捧げるGI勝利となった。なお、騎乗したウィリアムズ、グランプリボスを管理する矢作芳人調教師はともに同レース初勝利となる。

 一方、出足がつかず最後方からのレースとなった小牧太騎乗の2番人気コティリオン(牡3=橋口厩舎)が、最後の直線で猛然と追い上げ1馬身半差の2着。さらに3/4馬身差の3着には内田博幸騎乗の4番人気リアルインパクト(牡3=堀厩舎)が入った。

 2歳チャンピオンの底力をこれでもかと見せつけた。残り1ハロンで先頭を射程圏内に捉えると、ラスト100メートルからは独壇場。“大混戦”の下馬評も、終わってみればグランプリボスの能力が際立つばかりのレースだった。

 「ファンタスティック! 東京競馬場のこれだけのファンの前でGIレースに勝てたなんて本当にうれしいです」

 昨年の天皇賞・春ジャガーメイルで制して以来のJRA・GI2勝目、そして東京では初のビッグタイトル制覇となった豪州の名手ウィリアムズが、顔を紅潮させながら興奮気味に語った。

 レースは好スタートからちょうど中団、馬群の中。「確かにちょっと引っ掛かってしまいました」と苦笑いを浮かべたウィリアムズだったが、慌てる素振りもなくグランプリボスを徐々に手の内に入れられたのには理由があった。

 「引っ掛かるというのは情報として知っていましたし、調教からそれをどう克服するのかをテーマに乗っていましたから、きょうのレースでの感じも想定内でした」

 ただ、スタンドから見守っていた矢作調教師の内心は冷や汗ものだったという。

 「実は……最終追い切りのあと、正直良くなかったんです。馬がいくらかしぼんでいました。そういうわけでしたから、道中はかなり不安でしたね」

 しかしながら、そんなトレーナーの不安をヨソに、鞍上はまた違った感触をグランプリボスに抱いていた。1週前追い切りからの手応えをウィリアムズが振り返る。

 「調教で初めて乗せていただいたときから『すごい馬だな』という印象を持っていて、2回目の調教に乗ったときはさらに進化していたと言いますか、とにかくこの馬は本当にすごい!というイメージしかありませんでした。だからレースでも、自信をもって臨むことができたんです」

 最後の直線の走りも堂々としたもの。馬場の内めで懸命に押し切りを狙う先行馬たちを横目に、真一文字の伸び脚で一刀両断。この時の手応えをウィリアムズは、“馬が勝ち方を知っている”とまで表現した。

 「本当にパワフルでしたね。みなさんもご覧になったとおり、グンと伸びてくれました。自分はステッキを1回入れただけです。あとは馬が自分から勝ちに行ってくれました。すごい脚も持っているし、本当に強い馬です」

 前日7日の土曜東京メーン、1着条件でGI日本ダービー(5月29日、東京2400メートル芝)への優先出走権が与えられるプリンシパルステークスでも、期待の良血トーセンレーヴで見事V。仕事人ぶりをきっちりと発揮し、「今晩はお寿司でも食べてゆっくりしたいね(笑)」と最高の週末に頬を緩めたウィリアムズ。

 その一方で、左手首には、騎手と競馬から希望の輪を広げていこうとのメッセージを込めて日本騎手クラブが製作したジョッキーチャリティーリストバンドを着用し、「今回の震災のことで、自分にもやれることがあれば精一杯やっていきたい」と、被災地と被災者のために力になりたい気持ちを語った。

 2歳チャンピオンの実力を改めて知るレースとなった3歳マイル王決定戦。今年の連敗で下げた評価もきっちり取り返す復活のGI2勝目で、英国遠征プランの絵もより現実のものに近づいてきた。

 「このレースを勝つことが前提でしたからね。一応、5月27日に出発を予定しています。ただ、まずは馬の今後の状態を慎重に見極めてからになります」(矢作調教師)

 狙うのは、6月14日に英国ロイヤルアスコット開催内で行われる3歳欧州最強マイラー決定戦・セントジェームズパレスステークス。このレースには、英国2000ギニーを6馬身差で楽勝した6戦無敗のフランケルも出走を予定しており、日欧最強マイル王決戦にも期待が高まる。

サクラバクシンオー産駒なので、おもいっきって消して勝負したのだが、驚くほど強い勝ち方だった。

この産駒で1400M以上の重賞を制したのは、きさらぎ賞小倉大賞典を勝ったメジロマイヤーぐらいかな??

馬券はハズレたが気持ちのいいレースだった。