1995年から2000年にかけて数々のトレカコレクターを見てきた。
中でも豊島区在住で清掃局に勤めるまねき馬カード収集家の方にお世話になった。
カードの交換はもちろん、抽選プレゼントのレインボーカードを買い取って頂いたこともあった。
池袋の酒場でお互いに愛してやまないトウカイテイオーやオグリキャップの話で涙を流し時に、スペシャルウィークとグラスワンダーどちらが強いか泥酔状態で口論し力の入った彼が脱糞したこともあった。
あれほど熱い時間を過ごした彼と疎遠になり間もなく20年。
まだ競馬カードを集めているのか、まねき馬お菓子を握り潰しご飯にかけて食べているのか、とても気になっている。
そこでおもいきって電話をかけてみた。
「この電話番号は現在使われていません」
残念でした。
あの時代はまだ携帯電話がなかったよな。
改めて時が経ったのを感じた。
久しぶりに押し入れからまねき馬カードを引っ張り出し畳の淵にNNOからNo.300まで並べた。
片膝立てて膝にアゴをのせ眺めるも、なんだかぼやけて見えないな。
オタクのオヤジの背中は寒い。
オタクのオヤジの涙は熱い。
これが俺流だ。