今年も日本ダービーが終わった。
ある競馬関係者が1年の終わりは日本ダービーだと言っていた。
それが、ようやくわかるようになった。
このレースは、馬のドラマというよりかは人のドラマが多いG1だと思う。
3月11日に大地震が起き、おまけに原発事故の影響で混沌としている日本を元気付けるためにやってきた、モハメド殿下とデットーリ騎手、デボネアではダービーを勝てないのを承知の上で来日してくれたのではないだろうか。
他にもたくさん人間ドラマがある。
デビュー時から馬にレースを教え今までにないほどダービーを意識したベテラン柴田善臣騎手、昨年騎乗停止によりダービーに騎乗できずその後、乗り替わりという屈辱を味わった小牧太騎手、そして震災の被害を受けたトーセン2頭のオーナー島川隆哉氏。
勝馬オルフェーヴルを管理する池江泰寿調教師の父はディープインパクトでダービーを勝った元名トレーナー池江泰郎氏だ。
レース後、親子でがっちり握手している姿を見てダービーって素晴らしいドラマッテックレースなのだなと改めて思った。